E-Bookは「飽和」したのか?

調査も監査も、クライアントの期待を多少とも反映する傾向は免れない。ニールセン社の調査は、E-Book市場の「飽和」を語っている。この不用意な言葉は人々をミスリードするものだ。デジタル時代に人々がどのメディアにいくらかけるかは、様々な変数によって流動化している。E-Bookの急拡大と急停止は、そのことを物語っているに過ぎない。 … [Read more...]

米国E-Book「市場絶滅」論争(1)

米国におけるE-Bookの「没落」問題の議論がにわかに活発化してきたことは先週号でもお伝えした。米国出版社協会(AAP)加盟の1200社の1-5月のE-Book売上(予想値)が前年同期比10%減という大幅なものとなり、またアマゾンのライバルたちが一つづつ姿を消しているからだ。 … [Read more...]

デジタル・スランプ神話と出版世界の拡大

今年の米国E-Book市場の最大の注目点の一つは、E-Bookが「スランプに陥った」か「成熟した」のか、それとも(これまで伝えられてきた)2013年の数字(3Qまでのもの)が実態とは違っていたのか、ということだろう。これまで前者を前提とした出版業界関係者の安堵が伝えられてきたが、統計への不信を前面に出した声が目立つようになってきた。数字の問題なので、真実が判明するのも遠くはない。 … [Read more...]

30億ドルに達した米国E-Book市場

米国出版社協会(AAP)とBISGは、BookStatsの年次レポートを発表し、一般消費者向けE-Bookの売上が2012年に30億4,200万ドルに達し、前年を44%上回ったことを明らかにした (paidContent, 5/14)。また商業出版全体でも6.9%アップの150億4,900万ドルとなった。この結果、デジタル比率は20%となった。この数字は最も包括的な出版統計となる。先月発表された数字は予備的なもので、集計対象企業などが異なる。 … [Read more...]

米国E-Book市場は鈍化しても30%台の成長

米国はすでに冬のホリデー商戦に突入しているのだが、8月期の出荷統計が出版社協会(AAP)から発表され、E-Bookの成長が対前年同月比で全体として鈍化したことが明らかになった。今年前半に児童・青少年(YA)図書が爆発的に(三桁)伸びたことの反動とされる。それでも成年向きが34%増、児童向けが50%で悪くはない。米国市場は、昨年まで成年向けが急成長を牽引してきたが、続いてE-Readerの普及でYAと児童が同じく三桁成長を経験した後に落ち着いていく傾向が読み取れる。 … [Read more...]

期待高まるドイツのE-Book市場

世界の三大出版市場の一つでありながら、デジタルではなお低迷するドイツのE-Book事情についてPublishingPerspectives (PP, 7/11)が伝えている。1,850の出版社と1,800の書店、2万名の個人を対象に最近行われた大規模なパネル調査によれば、主要出版社は、現在わずか1%を占めるにすぎないこの新市場の成長力に期待し、デジタル投資を強化しているという。2011年のドイツ出版市場は景気の悪化で初めてマイナス成長(1.4%)を経験したが、デジタルは「希望の星」に昇格したようだ。 … [Read more...]

E-Bookが主導する米国出版社の海外マーケティング

2011年の米国出版社の自国以外でのE-Book販売額が333%伸びたことが、出版社協会(AAP)のレポートで明らかにされた。額は2,150万ドルと僅かでも、大手出版社はデジタルによって海外市場が身近な高成長環境になったことを実感しており、本格的な開拓に乗り出すものと見られる。印刷本も2.3%増加し、3億3,590万ドルとなった。デジタル比率はまだ6%に過ぎないが、この数字が2009年当時の米国市場を連想させる限り、出版関係者の関心をそそらずにはおかない。 … [Read more...]

米国E-Book市場は小説が牽引

E-Book市場で、データとして重要なのは分野別の数字で、マンガとアダルト、辞書に偏る日本の数字が、欧米のものと直接比較できないのはそのためだ。出版年鑑で知られる米国のバウカー社は、2010--2011年の米国における消費者の購入行動に関するレポートを発表し、E-Bookにおいてはフィクションが、数にして61%、金額にして51%を占めたことを明らかにした(Publishers Weekly, 06/20)。販売数で第2位は児童書で12%、金額ではノンフィクションで14%だった。しかし、ノンフィクションでは自伝/伝記が目立つのみで、まだ十分に浸透していない。 … [Read more...]

米国+西欧市場は5年で7倍に

電子デバイス/コンテンツ市場などを専門とする英国の調査会社Futuresource Consultingは1月、米国と欧州を対象としたE-BookとE-Readerの市場予測レポートを発行し、2010年にE-Bookの世界市場は200%の成長をとげ、9,000万冊が購入されたと推定した。アマゾンのロスリーダー戦略に牽引される米国が80%を占めて世界市場を牽引しているが、この戦略は英国などに拡大しつつあり、2014年までには米国のシェアは半分強にまで下がる、とFuturesourceのアナリスト、フィオナ・ホイ氏は予想している。 … [Read more...]

米国E-Book販売、11月度も好調

米国出版協会(AAP)の11月の出荷統計(大手14社の卸販売額)のうち、E-Bookの分が発表された。売上総額は129.7%増の4,660万ドル。2010年の11ヵ月分の対前年比(165.6%増)を下回ったが、10月の数字(112.4%増、4,070万ドル)は上回った。(上述の数字は、AAPのレポートを前にPublishers Weekly (1/14)が報じたもので、詳細は載っていない。以下は、とりあえずの「速報」を受けてのコメントだが、AAPはその後全体を公表した。) … [Read more...]

E-Bookは上昇し米国出版社は同時発売を決断

米国AAPは11月10日、9月期の書籍売上情報を発表した。E-Book市場が前年同期比158%増の3,990万ドルだったものの、成年向けハードカバーが40%ダウンの1.8憶ドルに止まったことなどから、全体として12.1%減の11億ドルとなった。3Qまでの合計で前年と比較すると、ハードカバーが15.1%、ペーパーバックが6.8%減少している。 … [Read more...]

読者とコンテンツがE-Book市場を牽引 (♥)

Forrester Researchは11月5日、E-Book市場についての報告書を発表した。米国市場の中期(5年間)予測を示し、Kindle登場以来3年間の急成長がどのように持続されるかを検討している。「E-Book購入は持続的に上昇」と題したこのレポート($499)は、米国人の7%がE-Bookを購入していると推定。その市場は2010年に10億ドルの大台に近づき(9.66億ドル)、2015年に3倍の28億ドル規模に達すると予測している。新たに8%が購入意向を示し、購入者はさらに読書量を増やすことが分かっているからだ。(♥=会員) … [Read more...]

コンテンツとしての旅行ガイドの可能性(♥)

旅行ガイドは、E-Bookと最もなじみやすい分野の一つだ。海外ではすでに多くのコンテンツあるいはアプリが、タブレットとスマートフォン向けに登場している。それには定評あるガイド出版社のものだけでなく、中小の専門出版社、Webでシティガイドなどを提供しているサービスまでが含まれる。ということは、これからますます(膨大な)ものが登場し、有料コンテンツと広告モデルの無料コンテンツ、そしてプロやアマチュアの旅行記、旅行写真などのマイクロコンテンツやマイクロアプリまで参入して百花繚乱というか汗牛充棟、玉石混交ということになるだろう。(全文=♥会員) … [Read more...]

ハリス社の米国E-Reader/E-Book市場調査

米国の有力な世論調査会社ハリス社 (Harris Poll)は9月22日、米国人の10人に1人がすでにE-Readerを所有し、1割が6ヵ月以内に購入意向を示している、とする調査結果を発表した。利用率、読了書籍数(×年齢/所得階層)、購入書籍数、地域別/年代別購入意向、読書習慣の変化など、E-Bookがアメリカ人の読書体験にどのような変化をもたらしているかを、かなりきめ細かくとらえている。 … [Read more...]

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