お忍びで書いたミステリがベストセラーに

『ハリー・ポッター』のJ.K.ローリングという作家は、新しい創作的冒険に乗り出しているようだ。'Casual Vacancy'を成功させた彼女が、「ロバート・ガルブレイス」名義で 'The Cuckoo’s Calling' という本格ミステリを出版していたことがサンデー・タイムズ紙にスクープされると、瞬く間に米、英でE-Bookベストセラーのトップに躍り出た。絵に描いたような展開だが、見事に見破った文芸ジャーナリズムの質の高さを評価すべきだろう。 … [Read more...]

Pottermoreが英国出版賞「デジタル戦略」で受賞

英国の出版業界専門誌 The Bookseller が主催している Industry Awards (BIA)の デジタル戦略部門に『ハリー・ポッター』サイトの Pottermoreが選ばれた (FutureBook, 05/14)。コンテンツというよりテクノロジーとプラットフォームをどう独自のビジネスモデルに構築するかを評価したもので、読者コミュニティとの対話環境を意図したユニークな作家のサイトとして堂々の受賞となった。“脱出版社”時代の幕開けを告げるイベントかも知れない。 … [Read more...]

最大の自主出版『ハリー・ポッター』電子版発刊 (♥)

『ハリー・ポッター』シリーズE-Book版が3月27日、Pottermoreから刊行・発売された。Kindleの購入ボタンは一時停止し、ファンが殺到していることをうかがわせている。前例を破り、アマゾンとB&NなどのストアはPottermoreサイトで購入手続きを行うよう導いた。手数料などの契約の詳細は明らかではないが著者側が管理するのは画期的。そのほかにもPottermoreは多くのことを成し遂げた。DRMフリー版(EPUB)のダウンロードを可能にし、図書館には5年のライセンスを発行している。これが作家と出版社のデジタル版権をめぐる交渉に影響を与えることは必至だ。 [全文=♥会員] … [Read more...]

『ハリー』が変えるE-Book市場:EPUB、DRM、SNS (♥)

J.K.ローリング女史が『ハリー・ポッター』シリーズE-Book版の販売を専用サイトPottermoreを通じて行う、と発表したことは大きな波紋を引き起こした。億単位の潜在読者を持つ超人気作家による直販は、デジタル化によって進行してきた「中抜き」の究極の姿を示したわけだが、それは何よりも過去3年間、アマゾンを中心に築かれてきたE-Bookビジネスに大きな影響を与える。その影響は、100万人に対する先行配信が開始される7月末には確認できるだろう。アマゾンKindleの最大のライバルは、いまやアップルでもB&Nでもなく、一人の作家、そして将来的には作家たちである。[全文=♥会員] … [Read more...]

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ハリー・ポッターと魔法の「完全自主出版」 (♥)

J.K.ローリング女史が Pottermore という専用サイトを開設して『ハリー・ポッター』の全巻 E-Book 版+αを直販していく計画を6月23日に発表し、出版界に大きな波紋を生んでいる。それは過去最大規模のこの電子出版プロジェクトが、(事実上)出版社はおろか書店さえも通さず、アマゾン、アップル、 Google も無関係という完全「自主」型のものだからだ。とうとう作家が自主出版・自主販売する時代がやってきた。これを例外中の例外と考えたい人は多いだろうが、そうとは思えない。一般化できる合理性があり、しかも「完全自主」を選択肢として持つ作家の立場はますます強くなるからだ。[全文=♥会員] … [Read more...]

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ハリー・ポッターがついに電子化か?

『ハリー・ポッター』シリーズ7作がとうとう電子化されそうだ。エージェントが「E-Bookでの発売を具体的に検討している」と述べたことから各国の出版関係者やファンの注目を浴びているもので、総資産1,200億円のJ.K.ローリング女史に、さらに1億ポンド(約140億円)をもたらすだろうと言われている。また、これが「ビートルズのiTunes登場と同じような」効果をE-Bookビジネスにもたらす、と見ている人もいる。世界の子供にE-Readerを普及させるきっかけとなる可能性も。とりあえず本誌が注目するのは、落札する出版社、グローバルな版権の扱い、そして消費者の反応の3点。 … [Read more...]

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