出版と金融(価値評価)の関係は、あまり幸せなものではない。それどころか良い印象を持つ理由は思いつかないだろう。印刷は現実的「価格」を扱い、出版は可能的「価値」を扱う。「出版」は希望であるが、金融にはしばしば絶望や不幸しか […]
PRH
サイモン&シュスター社22億ドルで売却:(2) デジタル版権時代 ♥
金属活字と紙の本が素晴らしい「発明」であったことは、いまさら言うまでもない。本は紙幣のように使われ、工芸品のように読まれ、そして教育を普及させた。それが出版産業に与えた貢献は偉大だった。問題は、その保存と資産化・継承の手 […]
サイモン&シュスター社売却「一式22億ドル!」を考える: (1)
11月25日、米国サイモン&シュスター(S&S)社の売却が、買手となるペンギン・ランダムハウス(PRH)から発表された。金額は22億ドルで、当局の承認を経て、21年早々にも売手のメディア企業 Viacom […]
「ブランドビジネス」化する出版
世界最大の出版社ペンギン・ランダムハウス(PRH)が、読者とのエンゲージメントに乗り出した。250以上のブランドを擁する同社が、ブランドの垣根を越えてWebサイトで全出版物の販促にコミットするのは初めてで、メール、SNS […]
定額制モデルは成り立たない!? (♥)
ほぼ今年から市場が立上った定額購読制サービスは、数社が競合して、米国から欧州に拡大、タイトル数も順調に拡大する一方で、大手出版社からはなお懐疑的な声も聞かれる。しかし、この業界はもともとデジタルなすべてに否定的だった。君 […]