楽天が「1兆円戦略」の根拠を発表してくれないので、筆者なりに検討してみた。ポテンシャルは十分すぎるほどあるのだ。これはオリンピックで金メダルを取ったり、ノーベル賞を取ったりすることが日本人にも出来るのと同じくらい確かなことだ。しかし、金メダルもノーベル賞にも、環境を整え、才能を育て、必要な努力を惜しまなければ…といった条件が付くように、「1兆円」の実現にも条件はある。実現方法に「条件を付けない」ということなのだが、よろしいかな? ... [続きを読む]
アマゾン
アマゾン9月6日新製品発表イベント
9月6日(日本時間で金曜早朝にかけて)行われたアマゾンの新製品イベントは一見の価値がある。ベゾスCEOのプレゼンには、ジョブスのようなカリスマ性は皆無だが、理詰めの迫力とでも言うべきものがある。英語は日本人にも分かりやすいもの。EBook 2.0 Magazineに、内容の紹介と評価は順次載せているが、バランスよく全体を理解するには、やはり一度この1時間あまりのビデオを見ていただいたほうがよいと思う。とくに日本ではほとんど理解されているとは思えない「Kindleはサービスである」ということの意味を知るために。 ... [続きを読む]
尻に火がついた!:2012年の日本E-Book市場 [寄稿]
Kindle狂想曲のクライマックス
「Kindle上陸」が主要日刊紙で間歇的しかし大々的に報じられるようになって半年あまり。確定的な報道のはずが、いずれもほどなく噂にまで格下げされている。噂にもいろいろあるが、米国のネイト・ホフェルダー氏は、この噂をユニコーン(想像上の獣)として扱い、バウカー社の調査を引用して、日本人はE-Bookなど要らないようだから、アマゾンも無駄なカネを使わないほうがいい、とまで言っている(The Digital reader, 04/18)。じっさい。これは異常な事態である。 ... [続きを読む]
Amazonとつき合う5ヵ条:(5) 価格決定法
「いい値」で売れるのであれば、世の中には売り手ばかりになる。市場を重視する社会ではそれはない。だがいくつかの世界で「いいね」が通用する。税金、保険料、公共料金…公権力の絡む世界だ。そして出版、新聞、NHK。これらは情報を遍く行き渡らせるという「民主主義に不可欠な」役割の公共性が評価され、「チェックすべき」相手の公権力から「いいね」特権が認められている(??)。しかし、出版物は公共料金とは違う。需要の減少には勝てないのだ。 ... [続きを読む]
Amazonとつき合う5ヵ条:(4) ブックビジネス
Amazonとつき合う5ヵ条:(3)最強のメディア
Amazonとつき合う5ヵ条:(2)相手を知る
Amazonとつき合う5ヵ条:(1)序:自分の頭で考える
いよいよKindleの日本サービス開始が間近に迫っているようですが、3月28日、東京・渋谷でMEDIVERSEと共催させていただく形で「緊急セミナー:出版を最先端ビジネスにしたAmazon」を開催することになりました。筆者はそこで「Amazonと付き合うための5ヵ条 - 基本と応用」をお話しする予定ですが、その中身を固める傍ら、このForumを使い、シリーズで概要をご紹介し、ご批判を仰ぎたいと考えました。当日に皆さんと議論できることを楽しみにしています。(鎌田敬白) ... [続きを読む]