日本市場についての鋭い観察を欧米のメディアに提供しているロビン・バートルさんがPublishingPerspectivesに書いた最新記事の翻訳版をお届けする。原題の"When Push Comes to Shove"は、ロック・ファンにはおなじみの文句だが、どうにも訳しにくい。楽天/KoboとKindleによって、対岸の火事の火の粉が降りかかり、とうとう…という語感か。本記事は、しかし現状分析に止まらず、日本の出版社、あるいは出版を志す人々に必須と思われる4つの建設的提言を行っている。(鎌田解題) ... [続きを読む]
日本市場
EBook2 Magazine (Vol.2, No.5, 10/20) +Review
アマゾンが年内にも日本でKindle事業を開始する方向で準備を進めていることを、20日付の各紙が一斉に報じた。日本語コンテンツの供給に関しては、版元各社と交渉の詰めを行っており、すでにPHP研究所とは合意、講談社、新潮社などとは1~2ヵ月以内の合意を目指しているという。これは出版社が懸念していた価格設定問題がほぼ解決したことを意味する。ついに「開国」となった。いまさらだが、経緯を振り返ってみるのも無駄ではないだろう。というのも、これはスタートに過ぎないからだ。 ... [続きを読む]
Google Editions が今秋登場:日本も「元年」
朝日新聞オンライン版によると、Googleの電子書店であるGoogle Editionsの提供が今秋までに、日本を含む10カ国で開始されるという。Google幹部(トム・ターベイ戦略提携担当D)がインタビューで述べたもので、合計で200万冊規模。同記事によると、「日本国内では、『複数の大手出版社が前向きになっている』(同社日本法人の担当者)という」とのこと。PHP研究所は1000タイトル程度を用意しているという。これでやっと「ふつうの本」が読めるようになるか。 ... [続きを読む]