ADAMのリリースを間近にしたNotion Inkが、ユニークな企業ロゴ・デザインのコンテストを行っている(ちなみに現在はスケッチ風の仮ロゴを表示)。ユーザーとともにゼロから歩んでいきたいというコンセプトの実践で、これまでにもブログを通じて製品の最終仕様決定へのプログラムをセスを公開してきた。今回は4,500点以上の応募があり、いま会長のブログで“ファン投票”が進行中。 ... [続きを読む]
E-Reader
NI-ADAM年内発売へ前進
久しぶりにNotion Ink社 ADAMについての情報が入ってきた。情報源はSlash GearとNI社のブログである。それらによると、リリースは早くてクリスマス商戦、遅いとCES2011(1月)になる。価格は、通信(Wi-Fi/G3)と画面(LCD/PixelQi)仕様の組合せで$399~$498の範囲で4種類になるという。 ... [続きを読む]
E-Readerの価格戦争 (1):次の主役は出版社
KindleやNookを中心に、E-Readerの低価格化が始まった。これは「値崩れ」ではなく米国における市場の量的→質的変化を示すものだ。E-Readerの主流はガジェット市場から外れて実用的な「読書端末」になり、ユニークなバリエーションが生まれる。しかし、ハード側の多様化に目を見張るより前に、端末が低価格化がコンテンツビジネスに質的変化をもたらすことを重視すべきだろう。周回遅れにされた日本は、この変化に注目することでむしろ遅れを短縮できるかも知れない。 ... [続きを読む]
LAトーク(4):高等教育がニッチ市場となる米国
LAの立入さんからの第2信をお届けする。一般書のマスマーケットは規模が大きいが、そこは巨大企業の主戦場で、E-Bookビジネスとしてのリターンはあまり期待できない。実用書は昔から多くのニッチ企業が共存してきた分野で、E-Bookにおいても同じようなニッチが生まれるだろう。立入さんは、とくに大学・大学院のニーズを分析し、潜在的に高い市場性を明らかにしている。レベルの高いアメリカの高等教育現場(中国やインドの留学生が多い)で高機能のE-Bookが普及したら…と考えてしまう。日本でも実用書出版社による「電子書籍を考える出版社の会」が立ち上がろうとしているが、日本が教育IT革命の波に置いていかれないようにぜひ頑張って欲しいものだ。(鎌田) ... [続きを読む]
iPadプレビュー:Kindleの敵ではない。当分は
iPadの発売が目前に迫り、アップル・ファンとメディアは過熱するばかり。最大の注目点は、どうしても Kindle vs. iPad になってしまう。本誌はこれが「虚妄」に過ぎないと言ってきたが、米国でのプレビューに目を通した限り、そうした評価が広がりそうだ。今日のiPadは、明日のE-Readerのプロトタイプではあっても、今日のマーケットに影響を与えるものではない。ジョブズ氏はとうにご存じだが、問題は明日の市場を創造できるかどうかなのだ。 ... [続きを読む]
「最新・電子書籍端末を分解」=日経電子版
日経新聞電子版が、日経BP社『日経エレクトロニクス』3月22日号の小谷記者の記事をもとに主要E-Readerのハードウェアと機能を分解・評価している。対象機種は Kindle 2、SONY Reader Daily Edition、Barnes & Noble Nook の3機種で、とくにイーストの藤原氏のコメントが適確だ。 ... [続きを読む]
日経ITproのAndroid入門記事シリーズ
Android開発者のための情報源として突出している日経ITpro、日経コミュニケーションのシリーズ記事がかなり揃ってきたので、まとめてご紹介する。Androidは、Linuxベースのオープンソース・モバイルOSで、B&N Nookのように、E-Readerでも重要性を増している。いまや iPhone OSともにOS環境の一角を形成しているので、開発者以外の方も基礎知識として読んでおくと便利。 ... [続きを読む]
ドキュメントとしてのE-Book標準化問題試論
「出版物利活用」懇談会は、E-Bookのフォーマットなど技術的規格に関しても議論するらしい。こうした規格は、まずニーズや関連技術などに関する情報を集め、規格に対する要件 (RFP) を定義するところからスタートする。中身は不明だが、出てくるものを評価するためには岡目八目でもいいから、早めにどんどん提起しておいたほうがいいと思う。ここで述べるのは、E-Bookの標準化に関する「試論」であり、多くの欠陥があることを承知で、エキスパートやステークホルダーの方のコメントをいただくためのものと御了解いただきたい。 ... [続きを読む]
E-Reader市場の裏側を読む (2):メーカー
E-Readerは機能でもあり、スマートフォンでもタブレットでもネットブックでも、もちろんPCでも利用はできるし、ユーザーもそちらが多いわけだが、"My Amazon"としての Kindle端末が、専用ブックリーダとE-Bookの市場を創造したことは、なおE-Reader市場を考える際の重要なポイントだ。Kindle端末はガジェットではない。ということは、Kindleが圧倒的な専用E-Reader市場は、独立したガジェット市場としては完全に成立していないことを意味する。(図はマイケル・ポーターのバリュー・チェーン・モデル) ... [続きを読む]
E-Reader市場の裏側を読む (1)
E-Readerの市場予測が活発になってきた。市場は毎年2倍から3倍に拡大を続けており、たんなる「電子書籍端末」でないことも明らかになってきた。分類にもよるが、いずれ1兆円(100億ドル)を超えるという予測も非現実的とは思われていない。日本の富士キメラ総研という調査会社は今年950万台という数字を出している。しかし、こうした予測は初期市場の数字を反映したもので、E-Bookそのものもダイナミックに変化しつつある。数字に振り回されないような読み方を考えてみたい。((2)に続く) ... [続きを読む]