米国Sony Electronics は3月10日、The Wall Street Journal、New York PostなどをReader Storeを通じてリリースすると発表した。これらはDaily EditionリーダまたはReader Libraryソフトウェアを使ってPC/Macに提供される。現在の定期刊行物は23紙誌となり、近く朝日や毎日の英語版などを加えて倍増する予定だ。 ... [続きを読む]
E-Reader
150ドルの高性能E-Readerを実現するAチップ
米国フリースケール・セミコンダクタ社 (Freescale Semiconductor)は3月2日、最新電子ペーパー技術をサポートする高性能E-Reader用の新アプリケーション・プロセッサ i.MX508 を発表した。「E-Readerの価格は、今年150ドルを切るだろう」と同社はコメントしている。最高で2048×1536画素のペーパーのレンダリングをサポートするチップが10ドルで供給されれば、Kindle DXや Plastic Logic (Que proReader)クラスの製品も半額程度になる。たんに「電子書籍端末」と言わず、汎用「ドキュメントリーダー」にとって、これは大きなニュースだ。 ... [続きを読む]
E-Bookが3Gを牽引:AT&T躍進は非電話端末
09年Q4、AT&Tの無線事業は記録的な成長を記録した。契約者が270万人も増加、収入も9.2%増加したのだが、主な要因はE-ReaderとiPhoneだった。これではっきりした。E-Bookは 3Gサービス事業の成功の鍵を握るほどのものだ。E-Readerやネットブックのような非電話無線端末の増加により「普及率」の壁を超えることができる。そしてサービスプラットフォームと競うのではなく、競わせることで通信会社の売上は増加する。 ... [続きを読む]
アマゾンがKindleオープン化へKDK提供
出版社ハーストのSkiffやアップル iSlate、Google Androidなど、“Kindle以後”のプラットフォームを目ざす動きが加速するなかで、アマゾンは1月20日、アクティブコンテンツを開発・アップロードし、Kindleストアで販売できるようにするための Kindle Development Kit を開発者に提供する意向を表明した。これはAPI (プログラミング・インタフェース)とツール、それにドキュメンテーションをセットにしたもの。来月には限定ベータ版をリリースする。 ... [続きを読む]
E-Reader 2.0:COPIAがなぜ「Kindleキラー」か?
本サイトと「2.0」についての考えを共有する「意力ブログ」の立入氏が、DMC Worldwide (NY)が“ソーシャルe-reading”を掲げて登場したCOPIAを紹介している。新世代の本を知的コミュニケーションのメディアとして捉える立場から、「ソーシャルネットワーキング」を重要な機能と考えているが、それは読書とコミュニケーションが一貫した環境として構築され、ユーザー体験として実現されて初めて意味を持つ。最初のチャレンジが出てきて嬉しい。 ... [続きを読む]
Skiff/Marvellが演出するニュースリーダ技術 (1)
日本でも雑誌協会が共通フォーマット、共同オンラインショップの構築に向けて動き出しているが、米国の新聞・雑誌業界は、E-Readerやタブレットなどに組込むチップとフォーマッティング環境の開発という、かなり先端的な開発に注力している。その裏方が、SkiffとMarvellの2社。有料にせよ広告にせよ、そのテクノロジープラットフォームが業界の命運を握っている。 ... [続きを読む]
「離陸する電子書籍ビジネス」を概説
ICTコンサルタントの林 雅之氏が「離陸する電子書籍ビジネス」について連載。日本での出版業界(書籍・雑誌)の最近の動き、原口総務大臣の「ビジョン」にも登場したという「電子教科書」にもふれていて、現状をわかりやすく整理している。(Alternative BLOG) ... [続きを読む]
ショウという名のサバイバルレース:CES 2010
本サイトのパートナー、意力(いちから)ブログの立入勝義氏がE-Readerを中心に CES 2010のレポートを載せている。取材とビジネスという両方の立場で、メディアがカバーしていない情報を教えてくれるのが嬉しい。とくに中国の3G規格TD-CDMA普及の一翼を担うマーベル (Marvell)、台湾のASUSTekのリーダについての情報はほかで見られない。それに、もっと重要なことも指摘している。(写真はKindle 2とSamsungリーダの比較) ... [続きを読む]
日本は「電子ブック戦争」に勝てる
ブロガーの池田信夫氏が、1月6日のASCII.JPのコラムで「日本は電子ブック戦争になぜ敗れたのか」を論じ、今年が「電子ブック元年」という重要な節目であるのに、ハード、コンテンツともに日本が立ち遅れていることを指摘した。「電子ブックで鎖国する日本」という刺激的な表現で、本の流通機構と出版社の対応を批判してもいる。もちろん『希望を捨てる勇気』を書いた池田氏一流の反語的表現だが、逆効果になっては困るので、蛇足ながら駄文をものした。 ... [続きを読む]
デジタルメディア時代とテレビの終焉
ラスベガスのCESは、さながらE-Readerのデビューイベントだった。これにタブレット(スレート)を含めれば、デジタルコンテンツを表示する“メディアビューワ”の時代の本格的な幕開けと言える。米国、欧州、台湾、中国、韓国と、この新市場に参加する国も多彩なら、大企業から小規模なスタートアップまで、企業も多彩だ。しかし、日本の影は薄い。テレビの時代が終わったことを認められないからだ。 ... [続きを読む]