出版・著作権、情報技術に幅広い見識を持つ村瀬拓男氏の連載「インターネットは本を殺すのか」は最終回。「2010年は『書籍デジタル化』元年」で終了とは…。未解決・不明な部分を多く残すGoogle問題、着地点が不明な「ジャパン・ブック・サーチ」問題、アマゾン Kindleの日本上陸と、ますますその知恵が必要になっているが、最終回では、そうしたコンテクストを整理している。 (DIAMONDonline、1/7/2010) ... [続きを読む]
「メディア帝国の逆襲」のリアリティ
岸 博幸教授のネット+メディア論。2009年の総括として、マスメディア/コンテンツ産業によるネット世界への反撃を取り上げている。ネット上でのコンテンツ流通の主導権をプラットフォーム・レイヤ(検索/SNS等)に奪われてしまっている現状では、広告・課金のいずれのビジネスモデルを採っても儲からない。そこで…となるわけだが、どうもこの戦争はすでに決着がついているように思われる。 (DIAMONDonline、12/25) ... [続きを読む]
Androidはメディアビジネスの味方か敵か
Google初の自社ブランド・スマートフォンがNexus Oneは、S.F.の巨匠フィリップ・K・ディックの傑作に登場する、タイレル社製人造人間(レプリカント)に由来するとされる。リドリー・スコット監督の映画では、陰鬱な色調で描かれた退廃的な近未来都市を背景に、Nexus-6と賞金稼ぎの殺し合いが展開されるのだが、2010年はアンドロイドとアップル(その他)の壮絶なバトルになりそうだ。 ... [続きを読む]
新旧メディア帝国の興亡
主要音楽レーベル3社によるVevo、新雑大手4社の共通フォーマット/配信イニシアティブなど、コンテンツ大手による配信への進出の動きを岸教授がプラットフォーム企業に対する取引条件の改善闘争と分析。〔日経IT+PRO 12/21〕 ... [続きを読む]
新聞+Google=?
Google Labsが NY Times、Washington Postと共同で始めたLiving Storiesという実験サービスは、Webによって新聞がどのようなサービス価値を提供できるかを示す画期的なもの。ニュースメディアの新しいビジネスモデルの開発に重要なヒントを提供すると思われる。 ... [続きを読む]
「コンテンツ=無料」の流れは止まったか?
ニューズ社の仕掛けた「コンテンツ有料化戦争」を支持する岸教授が、Google社が初めて見せたフリーアクセスの制限という「譲歩の姿勢」について分析。「コンテンツは無料」という風潮は不可逆なものではないとし、日本のマスメディアも受け身ではなく、行動するなら早く動くべきである、と述べている。 (12/07、日経IT+PRO) ... [続きを読む]
岸教授の「コンテンツ有料化戦争」支持論
マードック氏のニューズ社がGoogle社に対して挑んだタダ乗り拒否の“戦争“は、マイクロソフト社との提携とともに、コンテンツの有料化をめぐる、広告モデルと有償モデルの攻防戦に新段階を画すものとなりそうだ。岸 博幸慶大教授は、「今回提の動きはフェアユース規定の否定に向けた第一歩となるかもかもしれない」と注目している。 (DIAMOND, 11/27)。 ... [続きを読む]
GoogleのAdMob買収にみる広告+ゲームの可能性
携帯電話向けの広告サービスAdMobをGoogleが7億5000万ドルで買収すると発表したニュースは、急成長の戦略分野だけに大きな注目を集めた。ゲーム・ジャーナリストの新氏は、ゲームなどのアプリケーションに広告を表示する新たな広告ビジネスの可能性を考える。(日経IT+PLUS、11/20) ... [続きを読む]
Googleライブラリに参加した英国出版界
13日の新和解案には、英国の著作者団体が加わっていた。だからこそ、英国で出版された本も対象に含め(仏独や日中を外た)たものとなったのだ。英国の出版業界は、それによりGoogleによる書籍デジタル化の得失、対応を考える地点に立ったことになる。The Timesの特集記事 (11/17)は、Q&Aやケーススタディ(勝者と敗者)を含めて、日本人も直面したであろう問題をリアルに論じている。 ... [続きを読む]
DESIGN IT! 視聴記 (1):クラウドとUI
11月18日、東京・汐留で DESIGN IT! Conference というイベントが開催された。同名のUIデザイン総合誌と姉妹関係にあるもので、今回のテーマである「クラウド(とUI)」も同誌第3号とほぼ連動している。1日で計15セッション(午後3×4)が用意されており、半分ほどしか聞くことができなかったが、簡単にご紹介し、コメントしていきたい。 ... [続きを読む]